第299回定例イベント:夏の勉強会「電動アシスト自転車について」

 

 ★開催日時: 8月5日(土) 16時~17時45分

 ★開催テーマ:「電動アシスト自転車」についての勉強会

 ★開催方式: 新現役ネット事務局会議室でのリアル参加と自宅等からのZOOMオンライン参加の

        ハイブリッド開催

 ★参加者数: リアル参加14人、オンライン参加 6人 計20人

 

  ◆◆ハイブリッド開催◆◆

ここ3年程コロナ禍にあって「夏のイベント」はZOOMによる開催が続きましたが、今年はコロナの感染予防対策が緩和されたことに伴って、久し振りに対面での開催を企画しました。

とは言え、夏の暑い時期の開催で熱中症予防に留意する必要があることから、新現役ネット(SGN)事務局の協力を得て、SGN会議室での「リアル参加」とご家庭等からの「オンライン参加」の両立てでの「ハイブリッド方式」で開催することにして参加の方に選択してもらえるようにしました。

開催テーマは以前から会員のみなさんからの希望が多かった「電動アシスト自転車」についての勉強会としました。

ーー開会前のリアル開催会場とオンライン参加者の様子ーー

 

  ◆◆講師はクラブのOB・OGご夫妻のご子息◆◆

講師をどなたにお願いするか、以前からいろんな方に相談してきましたが、なかなか相応しい方に辿り着くことが出来ず開催が延び延びになっていました。

そのような中、ひょんなことでクラブのOBでいらっしゃる故永原弘さんと同じくOGの満子さんご夫妻のご子息 永原圭司さんと一杯やる機会があり、何気なしに「”電動アシスト自転車”の勉強会の講師をお願いできる人をご存じないですか」と相談を持ち掛けました。

圭司さんは某電機メーカーにお勤めで、管理畑のお仕事をされています。

しばらく考えられた圭司さんからなんと「勉強会の講師、私ではだめですか」と耳を疑う返事が返ってきました。

そして続いて次のように言ってくださいました。

「私の会社は自転車の製造もやっていることをご存じですか。私が担当部署にヒアリングして準備をして、講師を務めさせていただくことでお役に立ちませんでしょうか」。

この言葉を聞いて私が咄嗟に返した言葉は「それホンマ!」

思わず関西弁が出てしまう大変ありがたい話で、すぐにお願いをしました。

それが昨年の秋の話で、以来圭司さんにはお仕事がお忙しい合間を縫って私たちのために準備を進めていただいて開催当日を迎えました。

 

  ◆◆「夏のイベント:勉強会」開会◆◆

当日開会の約2時間前からリアル開催会場で机や椅子、ホワイトボードなどの配置替えや持参したクラブ旗の掲示作業などを行い、並行してSGN事務局の方がプロジェクター、拡声器、集音器、webカメラなどハイブリッドに必要な備品の設置や配線作業を行っていただいて、何とか定刻の16時に間に合い、会場に集うリアル参加者14人と自宅等からオンライン参加の6人を結んで「夏のイベント」が開始されました。

イベント内容は、以前から多くの方から要望のあった「電動アシスト自転車」についての勉強会でした。

 

開会挨拶に続いて講師の永原圭司さんの紹介があり、勉強会が開始。

以下の項目について、会場のスクリーンとオンライン参加者のPC画面上に資料が映し出される中、講義が進められました。

 (1) 電動アシスト自転車の歴史

 (2) 電動アシスト自転車の構造

 (3) 電動アシスト自転車の市場

 (4) 電動アシスト自転車の将来

 

詳細は以下の資料をクリックして参照ください。

 

ダウンロード
電動アシスト自転車資料 ブログ掲載用.pdf
PDFファイル 2.3 MB

 

個人的には、電動アシスト自転車発展の歴史を再認識する中で、上記(2)の項目での電動アシスト自転車の生命線の「バッテリー」の構造や取り扱い方の話、そしてこのバッテリーを使っての「駆動ユニットを通してのアシストの仕組み」について興味深く拝聴しました。

要するに電動アシスト自転車は人力をエネルギー源にした精密機械で、特にレンタルで使われている自転車が重くて頑丈にしてあることが理解できました。

そして自転車に強い思いを持たれた某電機メーカー創業者の「電気屋らしい自転車を作ろう」との呼びかけでスタートした自転車製造事業部門での、自転車の安全運転についての将来を見据えた他業種とのコラボによるITS搭載電動アシスト自転車の取り組みについて、是非実現されて自転車事故の撲滅に繋がるようエールを送りたく思いました。

 

  ◆◆サプライズ!◆◆

圭司さんによる講義が続く中、謎の?若者が一人会場に現れ、圭司さんの講師席近くに座られました。

誰だろうと思っていましたら圭司さんの講義が一段落したところで紹介がありました。

なんと圭司さんのご子息 永原丈嗣(じょうじ)さん。そうです永原弘さん・満子さんご夫妻のお孫さんです。

クラブ員の子供さんがイベントに参加されるというケースはこれまでもありましたが、子供さんとお孫さんが揃っての参加は間違いなく今回初めてです。

 

丈嗣さんは、現在大学医学部5年の学生さんで、整形外科医を志しておられるそうで、今回の私たちのイベントにあたって圭司さんと丈嗣さんが相談されて”勉強会のおまけ”のサプライズをご用意くださいました。

ピチピチの医学生 丈嗣さんがレクチャーしてくださったテーマは「健康のために健康に歩く」です。

年を取って要支援・要介護になる原因は運動器(肩や関節など)の障害が最も多いそうで、

*ロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器の障害のために移動機能の低下をきたす状態)を防ぐために

 日常の簡単な体操を心掛けて”ロコトレ”をしましょう。

*年を取ると膝の軟骨が削れて痛みが出たり水がたまる「変形性膝関節炎」(膝部のロコモ)に

 かかりやすくなるので、内転筋の衰えを防止して軟骨の負担を減らしてやりましょう。

*内転筋の衰え防止に役立つのが「健康な歩き方」。

 「マリリンモンロー」「デューク更家」「和服を着た女性」がお手本で、左右両足が一本線を描く

 足の運びで歩くと効果的。

*サイクリングはシニアにとって有酸素運動を伴う有益なスポーツで是非継続する一方で、

 多くのシニアが悩まされるロコモティブシンドローム予防に向けて軽い体操を継続しましょう。

 とりわけ変形性膝関節炎の対策には「健康に歩く」ことをお勧めします。

と、私たちシニアの健康を慮って親切・丁寧・分かり易いレクチャーをしていただき、参加者一同、興味深く聞き入りました。

 

電動アシスト自転車の勉強会の”おまけ”としては我々にとって極めてお値打ちなレクチャーでした。

当日参加されなかったクラブのみなさんも以下の資料(クリックしてください)を参考にされて、是非”モンローウォーク”でセルフケアにお取組みいただければと思います。

 

ダウンロード
「健康のために健康に歩く」 ブログ掲載用資料.pdf
PDFファイル 1.2 MB

 

  ◆◆ありがとうございました!◆◆

大変楽しく、興味深くメインテーマの「電動アシスト自転車」の勉強会と、”おまけ”の「健康に歩くことが健康のもと」のレクチャーが終わった後、質問や要望、感想などのやり取りを通して講師のお二人と親睦を深めました。

そして参加者を代表してお礼の言葉を述べていただいて和気藹々の「夏のイベント」をお開きにしました。

 

この度は以前から多くのクラブ員が興味を持っていた「電動アシスト自転車」について、私たちのためにご準備下さりご指導をいただき、「夏のイベント」を盛り上げてくださいました永原圭司さんと、サプライズ登場くださり、われわれシニアの健康に向けて「健康に歩きなさい」との温かいご指導をくださった永原丈嗣さんには、お休みの日そして厳しい暑さの中大変お世話になりました。

お父さま、お母さま(おじいさま、おばあさま)とのご縁でこのような機会を持てましたことを大変うれしく思っています。

きっとお父様・おじいさまも天国で私たちと一緒にイベントに参加されてお二人のレクチャーを楽しまれ頼もしく思われたことと思います。

ありがとうございました。

圭司さんには引き続きのご健勝と益々のご活躍とご発展をお祈りいたします。

また丈嗣さんには、おじいさまが楽しみにされていました白衣の名医に向けて邁進されますことをお祈りいたします。

そしてお母さま(おばあさま)をお大事にしてあげてください。

 

リアル開催にあたり開会前の参加費徴収や、イベント中のZOOM操作や映像撮影、そしてクラブを代表してのお礼のご挨拶をいただく等ご協力くださいましたクラブのみなさんに御礼を申し上げます。

 

そしてハイブリッド開催という初の試みにあたり会場設営や開会中の諸アドバイスをいただきましたSGN事務局の田辺さん、高島さんには大変ありがとうございました。

引き続きサイクリングクラブをご贔屓にお願いいたします。

 

ーー事務局田辺さん(左)と高島さんーー

 

クラブのみなさん、まだまだ厳しい残暑が続きます。

お互い健康に留意のうえこの夏を乗り切り、9月の活動再開以降に開催されるサイクリングイベントで元気にお目にかかりましょう。

 

ーー勉強会終了後に有志で催した圭司さんを囲んでの懇親会の様子ーー

 

【西山記】