第291回上野界隈サイクリング

10時春日駅前のレンタル店に総勢16名(ゲスト内2名)が集合 軽い準備体操をして本日のコース、見どころの説明を受けいざスタート。

 

秋空の下まずは不忍の池の畔にある岩崎邸へゴー

 

 

 

岩崎邸(重要文化財)に着きました。

ここは三菱財閥を創設した岩崎家の旧宅でした。

明治29年明治政府のお抱え外国人ジョサイア・コンドルさんが創ったスイスの山小屋を思わせる和洋折衷の豪邸です。

中に入ると家具や机などの調度品は当時のまま天井はシルクのペルシャ刺繍で覆われていました。

こんな所で生活してたら落ち着かないでしょうね

 

ここは不忍の池にある弁天堂 江戸の初め天海僧正が琵琶湖にある弁天堂を模して建立しました 当時は船で参拝に来ましたが今は陸つなぎになりました。

江戸時代は多くの庶民が訪れ近くには記念碑が多く残っています。

駅伝発祥の地でもあり京都三条大橋スタートここがゴールで約520キロを3日で走ったそうです。

次はいよいよ上野公園に入っていきます 公園入口にあった寛永寺の総門跡を見て昼食処のレストランに着きました。ここのオープンテラスで皆さんご持参のお弁当を食べながら休息タイムです。

好天に恵まれ多くの人がいました。

昼食後 近くにある正岡子規記念球場を通って清水観音堂に行きました。

ここも天海僧正が清水寺を模して建てたお寺で本尊の横に子育観音があり「子授かり」「子育て」のご利益があり今でも女性に人気のお寺です。

丸くなった松の木から不忍の池を眺めるのが当時の流行でした。

 

 

次に歩いて西郷さんの銅像に挨拶に行きました。

上野のシンボルの西郷さんの銅像は高村光雲が西郷さんの名誉回復がなった明治31年に建てました。

昔は待ち合わせ場所として渋谷のハチ公前より有名だったんですが今は訪れる人も少なく寂しいもんです。

 

 

 

続いて彰義隊戦士の墓に立ち寄りその後天海僧正さんの記念碑に行きました。

 

江戸初期原っぱだった上野に寛永寺を建て不忍の池に蓮を植生し上野のお山に吉野から桜を持ってきて上野を庶民憩いの場所にした恩人です。

江戸期平均寿命が40台という時代に107歳という長寿を全うしました。

続いて上野の森の奥に入っていきました まずは天海僧正と良源僧正を祀った両大師堂に行きました。

ここは厄除けと長寿を全うした両僧にボケ防止のご利益があるとの事で丁寧にお参りしました。

最後に上野のお山の最北端にある上野寛永寺に行きました。

 

上野寛永寺は上野戦争で焼け落ち今ここにあるのは川越の喜多院から渋沢栄一らが持ってきたものです。

この裏手には徳川慶喜が蟄居していた葵の間の屋敷がありますが今はコロナで入れません。

前庭には鬼瓦や鐘櫓等当時の遺構がありました。

ここまで来ると観光客も来ず静かなたたずまいですね。

 

勅学問(重要文化財)この門を潜ると徳川家6人の将軍の霊廟があります。

太平洋戦争で大半が焼け失ったが現在も一部と宝塔等の重文がありますがここもコロナの為入れません。

 

上野公園を突きって噴水前に鎮座するのが上野公園の生みの親ともいえるボードウイン博士像です。このオランダ人医師が上野のお山を病院や学校の建設予定地を都市公園へと変えました。

世界に類を見ない文化都市になり庶民の憩いの場となった現在の上野の恩人です。

 

最後の訪問地上野の東照宮にやってきました。

ここは1626年天海僧正と藤堂高虎がわざわざ日光に行かなくても東照大権現(徳川家康)を祀った

お宮です。

唐門の両脇に左甚五郎作の龍の彫り物、門の後ろにある金色堂も含め11万枚の金箔で覆われているそうです。

 

 

 

仲の良さそうなお二人が金箔の前で輝いています。

この建物は上野戦争でも太平洋戦争でも珍しく残った重文で外国人観光客が多く訪れる場所です。

さあ そろそろお時間が来たので帰路につきます 上野のお山から稲荷神社前の坂道を下り不忍の池に出ました。再び池の周りをまわって春日駅のレンタル店に向かいました 4時前到着ご苦労様でした。

【反省会】がなかったのが反省です。でもどなたにも事故がなく無事終わってホットしています。

【編集後記】本サイクリングは誰でも知っていてよく行くであろう上野に的を絞り上野をもっとよく知ってもらいたいと企画しました。

今では東京と言えば渋谷や新宿、六本木あたりで上野はダサいと言われます。が江戸から明治、大正にかけては上野や浅草が中心地 澁谷、新宿は宿場町だったんですね 

その上野が高長寿の一人のお坊さんと一人のオランダ人のお陰で型ち造られたと知って頂けたら嬉しいですね。

そしてコロナが明けたらいつか興味のある人は特別参観に行ってみてください。

それでは皆様最後までお付き合いいただき有り難うございました。又サイクリングでお会いしましょう。

最後にこのイベントを引き受けて頂いたサブの村田さん、田中さん有り難うございました。