第286回 多摩湖サイクリング

ちょうど東京が梅雨入りした日となり、天気予報も午前晴れ、午後雨模様(50%)という微妙な具合だった。

もう一つの懸念事項はレンタサイクルだったが、台数がかなりあるということで、人数制限も設けずやってみることにした。

当初19名の参加予定であったが、体調不良等で三人が不参加になり、16名の方々が参加された(うち、マイバイクの方3名)。

両サイドに新緑が続く多摩湖自転車道

 

多摩湖(正式名は「村山貯水池」)

 

レンタサイクルのHello Cyclingはみな電動車で、JR中央線の東小金井、武蔵小金井、武蔵境の各駅を中心に台数を揃えている。

しかし曜日や時間帯、各自転車の充電状況によって実際に利用できる状況は刻々と変わる。

案の定、当初予定の東小金井では十分借りられず、分散して借りることになった。

長時間前の予約ができないシステムなので、現場に行ってみるしか手がない。

相当手間取ったが、なんとか体制が整い「多摩湖自転車道」に乗って「小平ふるさと村」で全員が集合できた。


 

この多摩湖自転車道は水道道路とも呼ばれ、多摩湖から武蔵境北の境浄水場あたりまで22Kmの直線道路で、歩行者と自転車の専用道路である。

 桜並木にもなっており、花どきは混雑する。

今はあじさいの季節で、途中の「小平あじさい公園」に立ち寄り、色とりどりのあじさいの花を愛でた。

 

1時間強かけて緑の中を走り、多摩湖堰堤下に着く。

堰堤の高さは24mで、約600m続く坂を上り、堰堤上に登った。

ここで電動車の実力を実感した。

ほぼ全員がこの坂を乗ったままで登ることが出来たのである。

ぽつぽつと雨が降りだし屋根付きの休憩箇所でお昼を取り、団欒する。

 

午後は、多摩湖自転車道を八坂駅まで戻り、大きな道路を南に向かう。途中、ブリジストンの工場や技術センターのある広大な敷地があり、その一角にあるBridgestone Innovation Galleryを見学した。タイヤの展示が中心だが、同社は自転車も作っており、その展示もあった。

更に南に行くと、玉川上水にぶつかる。そこにある、小平ふれあい下水道館も見学した。小平市付近の下水道の実情や歴史が展示されており、実際の下水の流れも見ることができる。

 

玉川上水沿いを走り、小金井公園に向かう。

ちなみに、この間の玉川上水には、桜やつつじの並木もある。

6時頃に公園に帰着し、体操と締めを行って、ここで解散した。

 

イベント中は、分散した班での走行、マスク掛け、3密回避などにご協力いただいた。

 

実は私にとってこの多摩湖サイクリングには思い出がある。

ご逝去された前の代表幹事の秋山さんが「東小金井駅にたくさんレンタサイクルがあるから、これを使って走ろうよ!」とよく言っておられた。

実現する前に逝かれてしまったが、今回なんとか果たせたかな、という気がする。

解散してから自転車返却場に行く間に雨が本降りになり始めた。

なんとも幸いなことであった。

 

 

(H.K.記)

 

【サブリーダーコメントを下記します】

 

イベント前日の天気予報の変化、そして自転車レンタルの状況変化と、大変なイベントの一日となりました。
朝出発準備中にYNさんからメールが入り、予定していていた「東小金井駅のハロー・サイクルのポート」にある自転車が突然消えてしまったという。
下見時以来、ここ数週間YNさんがレンタル状況を毎朝チェック、それまで15台から20台あったものが、一日前からわずか数台に。
さあ、これからが大変、この日のドタバタが始まった。

万一に備えて、バックアップとして考えていた隣の駅「武蔵境駅のポート」も使うことに。
しかしそれでも予定台数は不足、急遽「府中のポート」を加え、3カ所で借り入れすることに。
急遽、必要人数ごとに集合場所を変更してもらい、「東小金井駅のポート」小生が、隣駅の「武蔵境駅のポート」にはリーダーのH.Kさんが、「府中のポート」にはサブリーダーのY.Nさんが駆けつける。

ところが、「東小金井駅のポート」では、100%充電車は0。充電器の備え付けのポートにもかかわらず、充電可能な自転車は一台もない。
それでも何とか使えそうなものを確保しようと、スマホを駆使するも、ハローのサイトは動きが鈍く直ぐには動作しない。
その間、後から来た人たちに使えそうな自転車は(3台)持っていかれる。(若い人は手続きも早い!) 一方、当クラブの人たちはどんどん集まり出す。
隣の駅のポートのH.Kさんから連絡が入り、「武蔵境駅のポート」も3人分が目一杯、余裕はないという。

そこで急遽近くのポートを探す。幸いにも反対側の隣の駅「武蔵小金井駅のポート」に5台充電した自転車を見つける。
ここで集合したうちの3人の方に、隣の駅まで電車で行って、レンタル車を取って来てもらう。
東小金井組はこれで集合。H.Kさんの「武蔵境駅ポート」組も3人到着。

これでようやく揃ったと思ったところに、自転車を確保していなかった最後の1人が現れる。
H.Kさんが自分の借りてきた自転車をその人に譲り、ひとり「武蔵小金井駅のポート」に向かわれた。
「東小金井組」は駅のポートから出発。小金井公園で準備体操後、全員の集合場所となった「小平ふるさと村」に向かう。
ここで「府中」組、「東小金井」組、そして武蔵小金井駅で自転車を借りたH.Kさんも少し遅れて集合。
これでようやく全員が揃う。

ところでH.Kさんは、武蔵小金井のポートではハローのサイトがうまく作動せず、近くの自転車屋を見つけ、ママチャリをレンタル、「小平ふるさと村」に駆けつけられた。
この機転と機敏さには、全員驚きでした。
その後、予定通り、全員で多摩湖に向かい昼食、その後も最後の「小金井公園江戸東京建物館」入館以外は、すべて予定通り。
このあまりにもいろいろなことが起こった一日にあり、しかも小雨模様の中、予定をほぼこなせたのは奇跡的なことでした。

それにしても参加者の皆さんには、いろいろとご面倒をかけ、無駄な移動までもお願いしたこと、誠に申し訳なく思っております。                              (A.N)

 

私は、開催日早朝に東小金井及び中央線の前後の駅のハローのみじめな自転車台数状況を把握した時点で、予め協力をお願いしていた4人の方に私の地元である東府中に来ていただいてここでレンタルして東小金井に向かうことにして、H.Kさん、A.Nさんに連絡を取り小金井方面でのレンタル対応をお願いしました。

これで多分上手くいくだろうとホッとしていましたが実はこの後思わぬ事態に遭遇、一時てんやわんやでした。

 

一つ目の事態は、私は元々マイバイク参加を予定していて協力いただく4人の方と落ち合うために待ち合わせの東府中駅に向け颯爽?とクロスバイクを走らせましたが何としばらく走ったところで前輪がパンク、なんでこんな時に!と思いながらどうしたものか焦りました。そしてマイバイク参加をやめて私も4人の方と一緒にレンタルして対応することにして急いで自転車を置きに家に引き返しました。

幸い駅までは7、8分の距離ですから待ち合わせ時間にはギリギリ間に合いました。

 

駅に向かいながら自転車予約をしようとスマホでアプリを開き手続きを開始したところ「予約手続利用不可」の表示が出るではないか、それが二つ目の想定外の事態です。

代金決済の口座を変更しその手続きをし忘れているのに気が付き、スマホから更新手続きをしようとするのですが気持ちが焦っているのでなかなかうまく作業が出来ません。

 

そうこうしていると三つ目の事態が発生。

東府中に来ていただくうちの二人が、分倍河原駅から東府中駅には止まらない電車に乗ってしまい、もうすぐ(はるか先の)明大前に着くとの電話が入ってきました。お二人はこのまま新宿に出て小金井に向かう方が早いと考えられその了解を得ようと連絡されてきたのでした。

しかし小金井に行っていただいても自転車がないのでどうにもならないので東府中に引き返してもらうようお願いしあと、時間通り来ていただいたお二人と東府中駅で合流し、取り敢えず三人分の自転車調達を進めることにしました。

 

少し時間が出来気持ちを落ち着かせることが出来たので、前述の口座更新手続きも出来、レンタル手続きを理解されている方と一緒にまず二台を確保して、別のポートに移動し残り三台の調達を行いました。

ここで四つ目の事態、充電状態が良くない自転車が多く、また充電状況は問題ないが空気圧が低い自転車が有ったりして、メンテ状況の悪さに遭遇してしまい、目的地に向かいながら途中のポートに立ち寄って乗り換えることで対応することにして取り敢えず5人全員分の自転車を確保した。

そうこうしているところに電車を間違えれれたお二人も到着された。

A.Nさんに多摩湖サイクリングロード沿いの「小平ふるさと村」に向かう旨を連絡して、当初想定の時間より40分ほど遅れて小金井方面に走行を開始、前述通り二か所のポートで三台の自転車を乗り換えて、少々かっ飛ばし気味に進行した。

 

そして「小平ふるさと村」に着いたがメンバーの顔は見えないので心配になった。相当遅れたので先に行かれたのかとA.Nさんに電話を入れて聞こえてきた第一声は「見えてます!」。

意味が分からずキョロキョロしていると先ほど我々が走ってきた方向に黄色のベストの集団が見えて、私たちの方が早く着いたのだとわかりホッとしました。

そしてH.Kさんも到着(ママチャリでの登場に一同驚きました!)され、この後はH.Kリーダーの指示の下で「多摩湖サイクリング」を楽しみました。            (Y.N)

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コメント: 3
  • #1

    市川容子 (土曜日, 11 6月 2022 22:17)

    スタートからアクシデント続きのサイクリングでしたが、忘れられない思い出になりました。バタバタの、小雨混じりの一日でしたが、楽しかったです。本当にリーダー、サブリーダーの方々お疲れ様でした。ありがとうございました���

  • #2

    眞鍋英子 (日曜日, 12 6月 2022 08:59)

    新緑&花&湖と三拍子揃ったコースを企画して頂いたリーダーさん、そして導いてくださったサブリーダーさん、有難うございました。
    ハプニングは人間としての大切は事を教えてくれ、想い出深いサイクリングとなりました。
    桜の季節に再度訪れてみたいと思います。

  • #3

    大塚 邦子 (月曜日, 13 6月 2022 00:04)

    日々変わる天気予報に当日の朝までハラハラし、当日は当日でいつ降り出すかとハラハラしながらのサイクリングでしたが、幸い大した雨にも合わず、とても楽しい1日でした。
    多摩湖は前にも参加したことがあり、リーダーのKさんにいつでしたっけ?とお聞きしたら多分10年くらい前、とのこと。当時は橋もずっと素朴で、その時の「向こうに見える鬱蒼とした森には大鷲が棲んでいるんですよ。」という説明をはっきり覚えています。
    今回の朝、リーダーさん達が「台数が足りない!」と連絡し合っていたのは聞こえていましたが、まさかこれほどまでのアクシデントが次々と起こっていたとは知る由もなく。本当に大変だったんですね。でも、こんなにアクシデント続きだったのに予定の出発時間にほぼ違わずスタート出来ました。さすが大ベテランの担当お三方の御協力と機転のたまもの、ありがとうございました。そしてただ一人、どうしても台数が足りなくてママチャリの貧乏籤を引き受けてくださったKさん、お疲れ様でした!